2014年3月18日火曜日

高校入試事件簿!!

 2014年3月13日,広島県公立高校入試合格発表.子どもたちにとっては運命の日.それは先週のことである.しかし今日現在,まだU18っ子たちの高校入試は継続中で,完全に決着はついていない.もう一回,最後のチャレンジする子たちには,できる限りサポートして,そして祈って待つしかない・・・
 しかし,本当にいろいろなことがあった今年の入試,ちょっと気は早いが,中間(?)総括をしてみよう.

 今年,私たちは全日制,定時制あわせて11名の受験に関わった(子どもによって係わり方の濃淡はあるが).これは「ヤッチャル&にほんごひろばU18」史上最多記録である.もちろん,私たちが把握していない受験生もいるはずだから,実数はもっと多いはずだ.「外国につながる子ども」の高校受験は,東広島市では『普通のこと』なのだ.
 
<高校入試事件簿
1.外国の学校からの直接受験ー願書を放置??−
 外国の中学卒生の受験.過去にも経験があったが,その時は出願まで.今回初めて出願→受験,そして合格となった.目出度いことではあるのだが・・・
 以前ふれた(高校受験の壁)ように,このパターンは,まず書類準備という高いハードルがある.時間との闘いだから,高校に頼み込んで早めに出願書類をもらった。しかし、わたしたちの親心(?)も,そして高校側の親切にもかかわらず,当の受験生はのんびりしたもので(お国柄か??)、願書を2週間も放置していたのだ.私たちは正直言ってあきらめた.相手はあの国である.残りの期間で書類の往復なんて無理,万事休す.しかし2週間後,事態は急転直下,出願前日に準備が整った。Pさんよ,最後に手をさしのべて助けてくれたあの方への感謝を忘れてはいけないよ!!この事件で私たちに残されたのは,あまりにあたりまえすぎる教訓である
Never Give Up! 最後まで諦めるな!!

2.いきなりネットで合格発表
 広島県では,中学の先生が高校に出向き,その中学の合格者リストをもらう(掲示板発表もある).それを中学に持ち帰り,担任が生徒に合否を伝える.受験校が遠い場合,わざわざ見に行かずにすむから便利と言えば便利だ.でも,皆さん不思議に思いませんか?「今のご時世,なんでインターネットで発表しないの???」
 あの日,Iの合格発表は10:00だった.合否宣告(?)のための中学集合は11:00.ところが10:01にの携帯がなった.あいつ,待ちきれなくて高校まで掲示を見に行ったな.遠い(電車で20分かかる)のにご苦労なこった.ドキドキしながら電話にでたら
「先生!!今,高校のホームページで番号みつけた!!これって信じていいの?」
なんだって??実はは9:58にその高校のホームページを見ていたんだぞ.その時は,誓ってどこにも「10:00からネットで合格発表」なんて書いてなかったぞ.募集要項も確認したけど,そこにも何にも書いてなかったハズ!!
 大慌てでもういちどアクセスした.な,なんと,5分前には陰も形もなかった(あったりまえだ!更新は一瞬でできるんだから)合格者一覧が本当にあるではないか!試しにBの受験校も見てみると,あら不思議,ここにもいきなり合格発表が出現した!!定時制高校は以前から「〇〇時掲示,〇〇時30分ホームページ掲載」って書いてあったけど,全日制は不意打ちが好き?なのかしらん???
 
 すぐに,Iに電話を返す.興奮した声が飛び込んで来る.
 「先生,本当に本当に信じていいんだよね?やった〜〜〜〜!!それでさ,今日,親が家にいないんだ.だからいっしょに高校へ行ってください.お願いします」」
 合格が決まった生徒は,一両日中に「進学します」という意思表示(請書提出)をしなければならない.はあ〜ちゃっかりしたヤツだ.でも,頼ってくれてうれしいよ!
そして教訓<広島県の高校でもネット発表を確認すべし!


3.合格発表日はいつ??
 合格発表を待つ日々.楽しみだけど不安で心は張り裂けそうになる.発表を見に行くまで,まだ結果を見てないのに,ずっと泣きべそをかいてた子もいるくらいだ.それなのに親子とも,発表から2日間結果を知らなかったという珍(?)事件発生!!
 その親はかなり日本語ができる.出願では手助けしたが,それ以外私たちを頼ったことはない(もちろん子どもの勉強はみていた).だから私たちは募集要項を読み,理解していると思っていた.はあ〜ここまで暢気というのは・・・『異文化』に慣れているはずの私たちでも 前代未聞でした.ただし,このことで不利益は被らなかったのですが・・・そして教訓どんなに親が日本語が理解できても,そしてどんなにうざいといわれようと,しつこいくらい確認するべし!!

 次はどんな事件が起こるか,楽しみ(??)になってきた!!