2015年9月1日火曜日

第2回虹色キャンプー言葉の壁を越えるにはー

 昨年に続いて虹色キャンプ(第2回)が行われました.安芸高田市の主催で,呉市,東広島市,福山市の子どもたちと支援者が合流しました.子どもたちの出身はフィリピン,ブラジル,中国,タイ,ベトナムです.
キャンプが始まります!
 昨年メンバーとして参加したベトナム,ブラジルのふたりが,ことしはリーダーとして大活躍してくれました.率先して仕事をしたり,子どもたちの意見交換をリードする姿を見て,本当に子どものパワーってすごい!!と改めて目を見張りました.

 そのベトナムっこは,本ブログでおなじみのVT君です.アルバイト(調理補助)で鍛えた腕で,スイカや肉を切り,肉への振り塩,振りコショーの手つきはいともあざやか!!彼はこの夏休みに運転免許も取得しました.

 今回のキャンプは,東広島からの中国っ子が多く,その半数くらいは滞日半年くらいで,まだまだ日本語で自分の思いを表現できません.ブラジル勢からの「日本語でお願いします!!」という叫びもむなしく,どうしてもお互いに中国語語で会話する場面が目立ってしまいました.中国語話者以外の子には,かなりストレスになっていたようです.

この状況は,私たち大人にも大きな責任があります.それを子どもたちはするどく見抜いていました.
 実は最後の振り返りで,大人からの「来年,どんなキャンプにしたい?」という質問に
「サッカーやキックベース,バレーボールなど,みんなで出来るスポーツがやりたい」
という意見がたくさん出ました.本当にその通りです.

 そう,今年のキャンプにはお膳立てというか,“どうしても日本語を使わなくてはならない”場面設定が欠けていました.
 昨年は比較的日本語を話せる子が多く,振り返りでは,
「アクティビティーの合間におしゃべりすることが楽しかった.もっと話したかった」
という感想が多くありました.それを踏まえて(?),ことしはかなりゆったり日程にしたのですが・・・それが裏目(?)だったかな.

 子どもたちからの『みんなでやるスポーツ』という提案は,何とかして日本語をつかってお互いに交流したいという願いが込められていました.
 その願いをくみ取るべくが締めの宣言をしてくれました(来年は東広島主催予定).

「来年は子どもたち中心の実行委員会を作って,子ども自身がつくる子どものためのキャンプを目指していこうと思います」


向原農村交流館やすらぎ特性カレー<うんまい!!>

いつも小さく(?)なっているR君が一発!!

緑豊かなほととぎす遊園でキャンプしました

安芸高田市といえば神楽です

みんなで手をつないで輪になってありがとう!!