2014年8月17日日曜日

おめでとう!!

 にほんごひろばU18には,これまで数人の留学生がボランティアに来てくれた.中国語,インドネシア語など,子どもたちはつかの間ではあるが,おにいさん,お姉さんと母語で話す事ができる.親でもない,子ども仲間でもない人との交流は,母語や母文化保持にとどまらず,子どもたちの心に安心と刺激を与えてくれた.

 そんな留学生ボランティアの先鞭をつけてくれたのがIさん(インドネシア)だ.日本語教育専攻の彼女は,日本語能力は折り紙付き.研究で忙しい中,スポーツを愛し,積極的に地域社会に溶け込んでいく.留学生仲間の世話にも走り回る.U18でもインドネシアの子どもたちに対して,いやそれ以外の国から来た子どもたちにも,持ち前の明るい性格で語りかけてくれる.そんな彼女には,FM東広島出演やおとなの日本語教室のボランティアまでも頼んでしまったが,どれも快く引き受けてくれた.

 そんな彼女から突然メールが来た『結婚します!!」結婚式は,ひょえ〜〜,な,なんと,一週間後!!さらに結婚式当日に聞いたら,決心は先月(7月),親への連絡は「つい最近」だそうだ.それでもご両親がインドネシアから駆けつけ,ほんとうにうれしそうに娘を見守っていた.とりわけお父様は,にも丁寧に挨拶して下さり,「ぜひインドネシアにお越し下さい」と言って下さった.Iさんの人柄は,このお二人によってはぐくまれたんだなあと改めて思った.

 本当におめでとうIさん.ご主人(日本人)は,Iさんが研究を続ける事に賛成してくれた.という事は,まだまだ東広島に住んで,これからもヤッチャル一同お世話になる事ができるということだ.なんてラッキー!!これからもよろしくお願いしますね.今度,ご主人と一緒にご飯を食べて(お酒は飲まないからね),結婚に至るいきさつをじっくり聞かせて下さい.

 ところで(インドネシア風)イスラム式の結婚式は,案外くだけた感じでとてもあたたかい雰囲気だった.出席者が座る場所は,一応男性スペース,女性スペースとなっていたが,写真撮影するあたりから一気に入り乱れてわきあいあいムード!!一緒に出席していた中東の女性が「わたしたちの国では,結婚式は完全に男女別々よ」と驚いていたのが印象的だった.

新郎と新婦の父による儀式(なんと新婦Iさんは手前の掌の陰にいる:白いベール)

2014年8月7日木曜日

多文化なこどもたちの夢をひらく!!

  8月に入って,広島県では雨が多いです.全国的に豪雨,猛暑と厳しい夏になっていますが,みなさま体調に注意していきましょう!!

 さて8月2日と3日,呉ロータリークラブをはじめ呉市の関係者の全面的バックアップのもと,『多文化なこどもたちの夢をひらく「にじいろキャンプ」』が行われました.参加した子どもは17人(呉市のワールドキッズネットワークとひまわり21,安芸高田市国際交流協会,東広島市のにほんごひろばU18).つながるのはインドネシア,インド,ブラジル,フィリピン,ベトナムの5カ国.加えて熟年ボランティアと若手ボランティア,サンバ指導だけでなく生活も共にしてくれたホーザ・ジ・ヒロシマの皆さんなど,バラエティー豊かな面々が下蒲刈島に集結しました.
 日頃,自分のグループの中で,なじみのメンバーとは元気いっぱい活動する子どもたちですが,初めて会う仲間には戸惑いを隠せない様子.そんな中,大和ミュージアム見学,バーベキュー,サンバ演奏,松濤園見学とプログラムはぐいぐいと進んでいきます.みるもの,聞くもの,初めてという子が多く,子どもたちは戸惑いながらも興奮ぎみ.
 ただし,このキャンプの最大の目的(目標)は,「子どもたちが仲間とたくさん語る」事です.プログラム構成も,アクティビティの間には必ず話し合いをはさみます.大人が用意したこうした『話す』時間ももちろん有効に活用(?)されましたが,活動や話し合いの合間の時間に,子どもたちはだんだんと自分たちでいろいろな事を話すようになりました.やはり心の中に“抱えているもの”が同じというのは大きいようです.『自分だけじゃない』というのは,安心のキーワードなのかもしれません.しかもお互いつたない日本語です.誰より一番話したいのがそんな友達なのでしょう.

そして,すべてに渡って抜群のリーダーシップを発揮して引っ張ってくれた呉市のIさん,本当にありがとう!!!お世話になりました.

では,そんなキャンプの様子を少しだけご覧下さい.

大和ミュージアム
お泊まりはここです
なすの丸焼き,うんまいです!!
煙いけど,遠火の強火で遠赤外線効果!
みんなでサンバ!!

日本の歴史を勉強します