2015年10月5日月曜日

わたしたちだってやるときはやるんだよ!!


 東広島市教育文化振興事業団では,毎年外国人スピーチコンテストを行います.今年は11月15日(日)です.
 10月4日に,その予選会を行いました.とは言っても出場者は3人だけ.ですが3人ともU18メンバーです,高2のJ君(滞日2年),中3のSさん(滞日6ヶ月),中1のRさん(滞日6ヶ月).いずれも中国出身です.このところU18活動に必ず顔を出す,いってみれば常連さん達です.

 この半年,U18は中国勢が圧倒的多数です.3人以外に,中3のSさん,中2のR君,小6のK君,16才のR君,高2のR君,中1のK君,H君などがいます.ということは活動中,中国語が飛び交い,おしゃべりタイムとなり,勉強に身が入りません.学校で緊張して過ごしているので,そういう時間が必要なことはわかります.それでもときどき「何のためにU18に来てるの!」と,カツを入れるのですが,多勢なこともありうまくいきません.

 日頃そんな状態ですから,いくら「出たい」といっても,そもそも原稿ができるのか,は半信半疑でした.事実,前日(10/3)の活動のときには,ようやく原稿が形をなした状態でした.読み,話す練習はまったく不十分・・・

 そして予選会.Rさんは,日本の中学校での出来事を生き生きと語りました.1人だけ規定のソックスをはいていなかったことを,みんなの前で「日本語がわからなかったからだね」と注意され,とても恥ずかしかったそうです.先生は,そう言うことで「Rさんが悪かったんじゃない」ということをみんなに伝えたかったのかもしれません.でも本人は少し傷ついてしまったようです.

 J君は,日本にきてからしばらくまじめに日本語を勉強しなかったので,友達と話す事ができなかった.これじゃダメだと思って,高校に入ってからU18にもどってきた経緯を生き生きと話してくれました(これは私たちにとってとてもうれしいことです).将来,自分みたいに日本語のわからない人をサポートしたいと力強く宣言しました!!

 Sさんも,いっしょうけんめい「日本語がうまくなりたい.そうなったら,沖縄に行ってきれいな海が見たい」と語ってくれました.

 3人とも立ち往生することなく,しっかり話す事ができました.の言葉を借りれば

「出来不出来はともかく、みんなそれなりに頑張りました。いつもダラダラして、勉強に身が入らない子たちですが、やる時はやるんだなあ・・と感心させられました」
 
 また、U18の仲間K君,H君が聞きに来てくれました.H君は,日本語の先生達の講評を,上手に中国語訳して3人に伝えてくれました.

 結局,3人とも本選に申し込むことになりました。この後1か月、スピーチの時間(5〜8分)に合うように文章を練り直し、発表の練習をして、さらに大人の申し込み具合も見て、出場を最終判断します.ぜひ,3人とも出場して欲しいです.

やればできる!!子どもたちの無限の可能性を見ることができて,とてもハッピーな一日でした.
がんばった3人!!

みんなでにっこり!!