みなさま、長らく開店休業状態だった当ブログをリニューアルしました。
ヤッチャル&U18の部屋(Part2)
(クリックしてくださいね(^_-)-☆)
これからも、外国につながる子どもたちとともに歩んでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします
ヤッチャル&U-18の部屋(新ブログへ移行しました)
こどものひろばヤッチャルです。外国につながる子どもたちの居場所作りを目指し「にほんごひろばU-18」(広島県東広島市)を開いています。課題山積、悩み満載、笑顔満開・・・目下奮闘中!!!
2018年7月1日日曜日
2017年9月11日月曜日
しごとしっとこU18<その2>
2017年8月に行われた「しごとしっとこU18 」の報告<その2>です.
前回書いたようにヤッチャルメンバーは,子どもたちの『将来』への向き合い方に大きな不安を感じていました.この「しごとしっとこU18 」で,そこへ目を向ける第一歩を踏み出したい.そのためには職場見学や職場体験ができるプログラムを作りたい・・・初めはかなり壮大な計画を立てていました.
しかし合宿2日間,子ども16人,使えるお金など,いろいろな制約を考えると,全員に職場見学をさせるようなプログラムを組むことは難しく,結局,かなり現実的な計画に落ち着くことになりました.もちろん,将来はインターンシップなどを行いたいという野望(?)は持っています・・・(夢は持ち続けることが大切ですよね)
「限られた状況で,子どもたちの心に響く,そして全員が楽しめる活動とは?」
半年間考えた割には平凡ですが,実際に行った活動は以下の4つです.
①広島大学を見学する:ちょうどオープンキャンパスが行われていました.
②先輩の話を聞く:子どもの時に来日して,現在,日本で働いている人に経験談を語ってもらいます.加えて,大人になって来日し苦労の末に正社員になった人,これから日本で働きたいからがんばっている人にも話を聞きました.
③仕事の話を聞く:資格がいる仕事(理容師,介護,ネイリスト,ヨガ教師など)をしている人に,資格の取り方,現場の様子などを聞きました.仕事で必要な道具,作品などもみせてもらいました.
④みんなで楽しむ(レクリエーション):スポーツ,料理,美術などを楽しみます.
②③で話を聞くのは,できる限り『身近な人』に依頼しました(いわゆるロールモデルですね).子どもたちにとって,自分のすぐ近くにこういう人がいる,自分も(努力すれば)このようになれるということを感じてくれたら良いなあという願いを込めました.
そして,このような活動,加えて食事,睡眠など生活をともにする中で,私たちが何より大切に思っていたことがあります.
今回,参加したこどもは10才から21才までの16人でした.21才はU18の枠(?)からはずれていますが,U18 はじまって間もない頃からのメンバーなので,今回はメンバー兼ボランティアという感じです.
こうしてみるとオールU18という感じですね.これはまたとない異世代交流の機会です.先輩から後輩へ伝えたいこと,後輩が先輩に聞きたいこと,とにかくたくさん話して欲しいと思いました.
後の話になりますが,実際に21才の先輩は,みんなの前でこう言いました.
「みんな,今,しっかり勉強しといた方がいいよ」
なんと,何より勉強が苦手な子からです.彼女には何年も本当に手を焼かされてきました(今も現在進行形).聞いた時は耳を疑いましたよ((^_-)失礼(^_-)).でも本当にボランティア一同,素直に感動しました.
「その通りだよ!!」
まあ思いはいろいろありますが「みんなで楽しもう!!」といういつものノリで活動は繰り広げられていきました.
次回は実際の活動の様子を見てみましょう(♪)
![]() |
しおりの表紙 |
![]() |
1日目のスケジュール |
2017年9月1日金曜日
しごとしっとこU18<その1>
長い間,ご無沙汰してしまいました.その間も,ヤッチャル&U18はしっかり活動していました!久しぶりの今回は,夏休みの活動について何回かに分けて紹介します.
タイトルは「しごとしっとこU18」
(仕事や将来についてみんなで考えようという一泊の合宿活動です)
<その1>どうしてこの活動をすることになったのか?
日頃,外国につながる子どもたちとつきあっていると,かならず向き合わなければならない課題があります.
「将来何になりたい?」(つまり,どういう仕事をしたいか,ということです)
これまで幾度となく,あるときは何気なく,あるときは真剣に,子どもたちに問いかけてきました.子どもたちの答えには,なんとなく共通のにおいがあるように思います.
①夢はあるけど・・・バージョン
「サッカー選手!」(16才だけど部活にも地域のチームにも入っていない)
「歌手!俳優もいいなあ」(15才だけど楽器や音楽の経験ゼロ)
*幼稚園のころは,よくこういう夢を語りますが,さすがに高校受験の面接の答えがこれだった時,わたしは正直言って頭を抱えました.
②現実しりすぎ(?)バージョン
「そんなの考えたってしょうがないよ.どこに住むかわからないし・・・」(これを聞くと,何とも言えない気持ちになります)
「通訳!」(よく聞いてみると,外国人の多い職場のリーダーという意味だった)
*通訳ということばに,初めは面喰らいました.『通訳』がどんな仕事か,全くわかってないじゃん.でもよく聞いてみたら,アルバイト先で「自分に指示を出す人」のことだったわけです.
③今だけバージョン
「今,月給30万(肉体労働)だもん!いいよこれで」(目の前しか見えてない)
*「何才までやるの?先生の年齢になったら,きついと思うけどなあ」と聞いたら,予想外だったようで考え込んでいました.
ほかにもいくつかありますが,典型的なのはこんな所でしょうか.日本人の子なら15才にもなれば,自分の実力が見えてくるのではないでしょうか?俳優になりたいなら「アクターズスクールに入らなくちゃ」とでもいうような,現実的な道を考えはじめるかもしれません.
こんな子どもたちに対して,なにかやってみようかなと思って立ち上げたのが,今回の「しごとしっとこU18」だったわけです.
ところで,ヤッチャルは2010年から活動を開始し今年で8年目です.その間,3回(2013,2016,20017)マツダ財団の助成をいただきました.「しごとしっとこU18」もそれがあったからできた活動です.
昨年末,2017年度の申請書を書いているとき,過去2回の報告書を読み返しました.そこで改めて発見したのが2013年の報告書に書かれていた言葉です.
2013年は通常活動に関して支援をいただきました.その反省と今後の展望(希望)として
「(子どもたちが)将来の目標を持つことにつながる活動(職場体験,先輩との交流会など)を行い,子どもたちの日本社会での自立を促すこと」
2013年の時点でそれを見通していた代表(♪)の目の確かさには頭が下がります.
子どもたちが,今回の活動で何を感じたか,それを今後どうサポートしていくか,課題はたくさん残っています.それでも『子どもたちの自立』に向けて一歩を踏み出すことができたのは,大きな収穫だったと思います.
次回は,実際の活動レポートを書きますね(^_-)
タイトルは「しごとしっとこU18」
(仕事や将来についてみんなで考えようという一泊の合宿活動です)
![]() |
しおりの表紙です |
<その1>どうしてこの活動をすることになったのか?
日頃,外国につながる子どもたちとつきあっていると,かならず向き合わなければならない課題があります.
「将来何になりたい?」(つまり,どういう仕事をしたいか,ということです)
これまで幾度となく,あるときは何気なく,あるときは真剣に,子どもたちに問いかけてきました.子どもたちの答えには,なんとなく共通のにおいがあるように思います.
①夢はあるけど・・・バージョン
「サッカー選手!」(16才だけど部活にも地域のチームにも入っていない)
「歌手!俳優もいいなあ」(15才だけど楽器や音楽の経験ゼロ)
*幼稚園のころは,よくこういう夢を語りますが,さすがに高校受験の面接の答えがこれだった時,わたしは正直言って頭を抱えました.
②現実しりすぎ(?)バージョン
「そんなの考えたってしょうがないよ.どこに住むかわからないし・・・」(これを聞くと,何とも言えない気持ちになります)
「通訳!」(よく聞いてみると,外国人の多い職場のリーダーという意味だった)
*通訳ということばに,初めは面喰らいました.『通訳』がどんな仕事か,全くわかってないじゃん.でもよく聞いてみたら,アルバイト先で「自分に指示を出す人」のことだったわけです.
「今,月給30万(肉体労働)だもん!いいよこれで」(目の前しか見えてない)
*「何才までやるの?先生の年齢になったら,きついと思うけどなあ」と聞いたら,予想外だったようで考え込んでいました.
ほかにもいくつかありますが,典型的なのはこんな所でしょうか.日本人の子なら15才にもなれば,自分の実力が見えてくるのではないでしょうか?俳優になりたいなら「アクターズスクールに入らなくちゃ」とでもいうような,現実的な道を考えはじめるかもしれません.
こんな子どもたちに対して,なにかやってみようかなと思って立ち上げたのが,今回の「しごとしっとこU18」だったわけです.
ところで,ヤッチャルは2010年から活動を開始し今年で8年目です.その間,3回(2013,2016,20017)マツダ財団の助成をいただきました.「しごとしっとこU18」もそれがあったからできた活動です.
昨年末,2017年度の申請書を書いているとき,過去2回の報告書を読み返しました.そこで改めて発見したのが2013年の報告書に書かれていた言葉です.
2013年は通常活動に関して支援をいただきました.その反省と今後の展望(希望)として
「(子どもたちが)将来の目標を持つことにつながる活動(職場体験,先輩との交流会など)を行い,子どもたちの日本社会での自立を促すこと」
2013年の時点でそれを見通していた代表(♪)の目の確かさには頭が下がります.
子どもたちが,今回の活動で何を感じたか,それを今後どうサポートしていくか,課題はたくさん残っています.それでも『子どもたちの自立』に向けて一歩を踏み出すことができたのは,大きな収穫だったと思います.
次回は,実際の活動レポートを書きますね(^_-)